右肩痛から復活を目指す松坂大輔投手ですが、
現在どのような状況なのでしょうか。
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http://www.sankei.com/sports/news/150826/spo1508260034-n1.htmlより引用*
昨年手術をした2016年今期、代名詞のストレートの球速はどうでしょうか。
果たして復活できるのか・・・
今後の展望も含め、松坂大輔に注目したいと思います。
松坂大輔2016年の球速
4月15日イースタンリーグでの中日ドラゴンズ戦に登板し、2回2失点でした。
ストレートの最速は144キロで、2016年シーズン最速を記録しました。
一方では四球を連発するという苦しい展開で、
相変わらずの制球難を露呈した形です。
肩を故障してしまうと、ストレートの最速が140キロを切る事も珍しくは無い中、
144キロはある意味上出来ともいえます。
そもそも肩の故障は、復帰が難しいとされています。関節自体が大きいからです。
その中では、登板も出来ていますし、手術から復帰までの期間も短いですし、
順調他ならないとも言えます。
しかし、松坂投手の今後を見通した場合、いささか不安な面があります。
それが、2016年3月13日サンデースポーツでの桑田真澄さんとの対談です。
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松坂大輔の不安
松坂大輔投手が、予てより親交のある桑田さんと対談した時の話です。
現在の松坂投手が考えている内容を、桑田さんが上手く聞き出していました。
その中で興味深い松坂投手の発言があります。
それは、「かつての球威を取り戻したい」と言うものです。
私はそれを聞いたとき、ある種の残念な気持ちと、
松坂投手に対する不安を感じずにはいられませんでした。
全盛期の松坂投手は最速155キロの球威ある速球と、
多彩な変化球が持ち味でした。
制球難で四球は出すけれども、力のある速球、
キレのある変化球で打ち取るのが彼のスタイルでした。
勿論、速球にこだわりたい理由はわかります。
速球が走らなければ、変化球も利きません。
しかし、36歳を向かえ、肩を手術した松坂投手が、
全盛期の球速、球威を取り戻すのは何分無理があります。
タダでさえ衰えが来る年齢です。
筋力は落ちますので、当然球速、球威が落ちるのは自然な事です。
勿論例外はありますが。
戻すのは至難の業です。
過去の栄光や成功体験にしがみついて、落ちていく人間は山ほどいます。
松坂投手もかつての自分にこだわるのは危険であると思います。
先日引退した、山本昌投手が言っていた事があります。
「投球術は今(50歳)が一番です」
年を取れば、フィジカル面は衰えていきますが、
経験は蓄積され、財産となるのです。
2016年現在もベテランで活躍している投手は、皆投球術や制球力に長けています。
横浜ベイスターズ三浦大輔投手や、広島カープの黒田博樹投手が代表格です。
遅い直球を以下に早く見せるか、狙った所に投げられるか、
間の取り方といった経験から来る技術の蓄積で勝負さえすれば、
ベテランであっても活躍できるのです。
私は、松坂投手が未だに球威球速といった、フィジカル面で勝負しているように見えてなりません。
シフトチェンジが上手くいくか行かないかが、
松坂大輔復活の鍵といえると思います。
それでは、復活のためには何が必要でしょうか。
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松坂大輔投手復活へ向けて
2016年で36歳の松坂投手が復活するためには、
技巧派への転身が最も近道であると考えます。
近い選手で言えば、前出の黒田投手がいます。
彼の場合は、メジャーで生きていくために、これまでの本格派としての自分(球速へのこだわり)を捨て、
技巧派としてメジャーでも活躍する事ができました。
新しく覚えたツーシームが彼の活躍を支えています。
もう1人例を挙げるとすれば、石井一久元投手です。
かつては150キロ近い球速の速球が代名詞の本格派でしたが、
彼も度重なる故障で、メジャーから帰国後の球速は140キロ前半でした。
そこを投球術とコントロールでカバーすることで、40歳まで現役を続けたのです。
元々は制球難の荒れ球投手であったので、
石井さんも変革を遂げた選手の1人と言えますね。
桑田さんもそうですね。
松坂投手に復活して欲しい人は沢山います。
特に同じ“松坂世代”の年代の人々であればなお更です。
若いときの自分とのギャップに苦しみ、上手くいかずに悩んでいる人も沢山いるでしょう。
昔はこんなはずじゃなかったと。
松坂選手も、「俺の球速はこんなはずじゃない」ときっと思っている事でしょう。
皆、特に過去に成功している人であればあるほど、
過去の自分を引きずります。いまこそ過去の自分との決別が必要なのかもしれません。
理想と現実
勝つためには何をするのが良いのか。
自分がなりたいことと、勝つための戦略は別であるはずです。
今こそ、勝つためにどうするべきかという選択をする事が必要です。
戦略をもう一度立てるべきですね。
2016年現在の自分を見つめなおし、何が必要かを考える事が大切だと思います。
これは、松坂選手だけに言える事ではなく、自分に対しても必要なことですね。
世代のヒーローとして、どういったスタイルになってもいいので、
投手松坂大輔として、もう一度復活して欲しいですね。
そのためにも気づきが大切だと思いました。
勿論本格派として球速と共に復活できるなら、それに越した事はありませんよ。
松坂投手には今後も注目したいです。